管内レポート

                                         

直売所・丹生膳野菜出荷者会員 姉崎椎茸園 原木栽培にこだわり肉厚で木や森の味

こんにちは。広報担当の佐々木です。今日はJA越前丹生直売所・丹生膳野菜会員で椎茸園を営む姉崎夫妻のお話を紹介します。

 丹生膳野菜出荷者会員、姉崎敏明さん・裕美子さん夫妻は、越前町上戸で約45年椎茸園を営みます。敏明さんは県外の大学で農学部林学科を専攻。学んだことを活かそうと地元に戻り家業を継ぎました。規模拡大を図り当初は約2㌶の圃場は今では約4㌶。原木栽培にこだわりほとんどの原木を自ら山林に入り調達します。菌の繁殖に適した樹齢約30年直径約15㌢のコナラの木を選び長さ1㍍に切断します。直射日光を避け風通しの良い山林などで約4万本を管理しています。「福井県のシイタケ生産量の約95%が菌床栽培で原木栽培は約5%と少ない。自然の中で手間隙掛けゆっくり大切に育てた貴重なシイタケは肉厚で木や森の自然そのものの味。山から木を切り出すことで山は再生し循環する」と敏明さんは話します。
  2018年12月同県でブランド化を目指す「香福茸」を初出荷しました。「香福茸」は幸福度日本一の同県で採れたシイタケを食べ幸せになってほしいと名付けられました。甘みが強く薄切りにしてしゃぶしゃぶやそのままステーキで食べるのがおすすめだそうです。一般の原木栽培では菌を入れてから収穫まで約2年かかりますが形成菌品種115号を使用して半年で収穫します。規格は同県の原木で栽培するほか、傘の直径、肉の厚み、傘の巻き込みなど厳しい条件があります。同園では1本の原木に約50個の菌を打ち込み約1600本を栽培します。約8万個の菌を打ち込みますが2018年の生産量は約100個と少なく生産者は同県で10人にも満たないそうです。敏明さんは「厳しい条件で選別され値段も高いが貴重な香福茸を食べて幸せになってもらいたい」と話します。市場では1個約500~1000円で取引されています。
  1975年頃から規模拡大を図り年間を通して販売するため、生食用から乾燥用へとシフト変更しました。秋~冬は鍋などに需要が高い生食用を出荷。春~夏の最盛期に採れたものはすべて乾燥します。収穫量の約9割を乾燥用として出荷します。生食用に比べ骨の成長を促すビタミンDや血圧を下げる働きがあるビタミンB12など栄養成分を多く含みます。膳野菜などで1㌔1万円で取引されています。
  裕美子さんは約10年前、利用者から「健康のため乾燥シイタケの戻し汁を飲んでいるが続かない」この相談をきっかけに乾燥シイタケを粉末状にして試行錯誤を重ね商品化しました。丹生膳野菜では40㌘入り袋詰め540円(税込)、瓶詰め600円(税込)で販売しています。新商品昆布の粉末入りも人気が高い商品となっています。裕美子さんはPR活動のため料理教室、食育や子育支援、原木栽培体験など企画します。粉末を使った料理教室ではポタージュや蒸しケーキなど混ぜ込む料理を紹介。旨味とコクが出ると生徒から評価を得ています。近年、マスコミなどで報道されたことで年々販売数も増加。5年前と比べると2018年は倍の約1,000個を売り上げました。裕美子さんは「粉末なのですべての料理に調味料として使ってほしい。栄養成分も高いので毎日摂取して健康になってもらいたい」と話します。

anezakisiitake.jpg原木栽培にこだわる姉崎夫妻

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