管内レポート

                                         

伝統の柿産地化へ 接ぎ木講習会

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 JA越前丹生は復活へに向けて産地化に取り組む伝統の柿「三郎座」の接ぎ木講習会を24日、JA直売所「丹生膳野菜」前広場で行った。三郎座の穂木を既存の柿の木に接ぐことや台木などへ接ぐことで産地化を加速させる。接ぐ技術とポイントを解説し、習得へ向けて練習してもらった。
 柿の接ぎ木の場合、品種を選ばず既存の柿の大木に目的の柿の穂木を接ぐことで目的の柿が実をつける。例えば三郎座以外の柿の大木に三郎座を接ぐとその穂木からは三郎座が着果する。根域が広い大木を活用することで幼木に比べ生育が早い利点がある。
 講習会にはJAの取り組み開始から穂木を植え付けている農家ら10名が参加。丹南農林総合事務所の講師は「枝の形成層を確実に合わせて、素早くかつ丁寧に接いで」とし、剪定用ハサミや接ぎ木用ナイフを使用し、台木へ新芽のある穂木を接ぐ作業の説明を受けながら何度も練習した。
 「三郎座」はJA越前丹生管内に古くから植えられている渋柿。昔から年末に塩で脱渋した塩合わせ柿で食されていた。今では手入れされず高木となり食べる機会はなくなっていた。2011年からJAが伝統の味の復活に向けて取り組みを開始。植えられている三郎座から穂木を採取し、農家に栽培を呼び掛けるほか、低木に剪定するなど産地化を図っている。年末の出荷はJA直売所が中心だが、消費者から好評を得ている。

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